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2014-01-13
ニワトリに食われたコオロギの詩
ヒトはむかし鳥のエサだった関連。
こんなのも書いていた。タイトルは「それから」。

納屋でみつけたコオロギと
自分の運命を
取り替えた男の子がいて
納屋を出たとたん
ニワトリに喰われてしまったから
以来、その家の男の子は
じつはコオロギなのだが
日曜の午後のおやつは
母さんの焼いたビスケットと
リキュルを落とした紅茶
父さんのタバコはいい匂いがして
一家は幸せそうである

発想のタネは小学校のころ読んだ『聊斎志異』の一編。
- 蒲松齢 田中貢太郎訳 促織

もちろん、読んだのは子ども向けのやさしく書かれた版。それはいいとして、自分の記憶ではコオロギになった子どもがニワトリに食われてしまう。そう記憶してたから上の詩ができたわけだが、いま読み返したらコオロギはニワトリに食われてない。それどころかニワトリを撃退している。
「鳥の餌であるところの人間」、さらに追究すべきテーマかも。
ということで記事タグ「鳥の餌」を作った。