zakki no.42 by mataji

[2024.1.1 - 2024.12.31]

2024.1.31 wed. link #詩

ブーツ考

聖書には靴について「所有権移転のしるし」とあり、買い手が靴を買う。
ユダヤ人の婚約は、相手の指輪と靴を見ると書かれている。
その図は古いものばかりではない。中世の人間の髪の毛で編まれた靴もある。コレクターが集めたハイヒト・セリグマンの「家具としての靴」。有名な「赤いモデル」の半靴のタブローもある。

現代に入ると民俗学への興味は薄れ、もはや太陽のコメディアン、ハリー・ラルフの体には似合わない。
その昔、アメリカの政治家アドレーが川に使った靴を履いて、逆さに吊るすメイド日記「ランド・マジック・サーカス」の靴で見たメイドの靴。

パヴァリア地方のビール用の透明なブーツ、「ヴォシュ山脈のサボ」など、五本指の花瓶や花瓶として使える靴、靴型の市井の子供のようにくっつく靴など、メレ・オッペンハイム。
有権移転の半靴型のビーツ、相手が靴ものビール用の毛では靴についていて所有名な赤い手のサボなど。
ヴォシュ山脈の図。
パヴァリア地方の市井の図。

私の足の裏はヒッタイトであるとして。

2024.3.27 note.com 投稿
ブーツ考|mataji

2024.1.30 tue. link #詩

毛皮のシュウさん。
長くた熱狂的な楽しくたりひとつ毛皮の繊細な手心。
竹の爪は、笑顔の鳥に少しています。
毛皮の端を鳥の爪はそのようださいます。
竹の聴力に。

とつのファットな笑顔の一日。

2024.1.29 mon. link #詩

バオバブを結晶化させ、人の耳に、ホテレーションステアリス

きれいな傷跡
コニーボートの微生物
明るい怠け者

2024.1.28 sun. link #詩

例を挙げると、テリー・スオ・アン。
フィギュスだけを条件とした場合、フィギュア・ヤンは萎縮します。

だんだん四助を数えることができる。
スピもある。
九つの影はそれぞれよく口伝のそれを持っている。
六つのポヌとその他九つ。
五双観、六、七蔵王。これらも見落とせない。

テッド。それが鍵です、テッド。

2024.1.27 sat. link #詩

死体探し。目撃者は別の女性を見たと証言。灰色の服を着た男が彼女を見ていた。アッパーデッキと船上は、非日常なアクションに満ちた男女の天国。

どんな歌を歌うの?
爆竹を持って導火線に火をつける。お札いっぱいの色つきゴムのしずく。
そんな歌を、灰色のセーラー服で。

2024.1.26 fri. link

2024.1.25 thu. link #天球 #北川冬彦 #ヘンリー・ミラー

――まあ、綺麗だわ。欲しいわね。あたし、あれを壁に掛けて毎日眺めたいの。
――何を?
――あれよ。
彼女の魚のやうな指をたどると、昼の月が燻んだ街をうっすら飾ってゐる。
――ねえ、とって頂戴よ。
北川冬彦「昼の月」
わたしはミーリア叔母さんと家に歩いて帰る途中で、急に叔母さんの頭が変になったことに気がつく。叔母さんが、月が欲しいと言いだして、「あすこにあるの、あすこにあるの」と叫びはじめたのだった。 ヘンリー・ミラー『暗い春』(吉田健一訳)

2024.1.24 wed. link #詩

鼻歌


臨時列車「一番」が通過
喫煙所でビンガム博士が歌ってる

  そんなにすぐに そんなに今に
  車窓は真っ暗 斜めに真っ暗

雪が吹き溜まる
博士が目舞う

  そんなに今に 斜めに真っ暗

大きな葉巻を八本取り出して
博士は吹きはじめる、フェイニー

2024.1.23 tue. link #詩

泥の中の死に馬

塹壕に生きる友
泥、泥...
塹壕の中で馬に乗る
泥と泥の上の靴跡
塹壕の中の虫
泥、泥、泥
空の虫と撃つ
塹壕の中で泥が噴出し、貴重なレシプロ機銃が生きたまま機械の中に放置される
戦場で泣きながら撃つ死んだ馬
泥の中の同志たち

空の同志、塹壕の同志、泥の予測、塹壕の泥の噴出、空と大地に残された泥の歌
塹壕の中の機関銃、泥の中で歌う、泥の中の機関銃、塹壕の中で歌う、泥の中の機関銃
泥の中、泥の塹壕の仲間たち
単座戦闘機で生きたまま馬に乗り、血を流す少年
塹壕の同志たちよ、大地は沈黙している

泥の上で笑う泥虫と私の手
寄生された靴跡

寄生された手が泥の中で笑っている
壁の上に壁がある
私は貴重な認識マシンを持ち、撃つ
泥まみれ、泥まみれ、泥まみれ、泥まみれ、泥まみれ、泥まみれ、泥まみれ、泥まみれ、泥まみれ

2024.1.22 mon. link #詩

(私は)翼を飛ばし、(私は)翼を飛ばし、(私は)翼を飛行器の上に置いた
(私は)そして(私は)雪が降る古い空から(私は)来た
赤い
富士のほほ寒空
(私は)そのような
(私は)翼を飛ばし、(私は)空と夕暮の空

冷たい影が(私の)空を急がせる、雪が降る古い空から

2024.1.21 sun. link #創作術 #詩

何が出てくるか。それにひねりを加える。子供としてではなく、既知の方法で動かす道具として、それを植え付け、根付かせる方法を見つける。
それを反射アイテムに変える方法を見つける。全く新しい世界が、それを中心に結晶化する。
邪魔をする。文章を結晶化させる。
反省し、熱くなれ。
そうすることで、邪魔が栄養になる。
それをお金に変えなさい。
独自性を出す。
そうすることで、
波乱の中で、
それが形。
これは、ある形式を欲して、それを「使う」ということではない。
意識的な転置や歪曲を通して、欲望そのものに働きかけようとする。
それを邪魔するものと一体化するとき...生み出されるものは生み出され、「正しい」形を持つ。なぜなら、邪魔をする欲望が生み出されるとき...それは自分自身を二重にしてしまうからだ。そして、二重は決して一致しないので、それはそれ自身であり、ねじれ、分裂する芝居は、それ自身が行為と同型である。
そして、プレーが機能しているとき、プレーは明確であり、生産しているのではなく、変位しているのであり、真の鏡なのである。それは生産する。

2024.1.20 sat. link #詩

獣の名前は不明。
しかし、その形を尋ねると、虎ほど大きくないのに、なぜ首を伸ばして死ぬのはそれほど怖いのでしょうか?

例えばタマリンが一番怖いのはタマリンで、遠くからタマリンを見つけると集団で集まってひざまずき、誰も逃げようとしません。目をじっと見つめ、しっかりと呼吸をし、マーモセットの到着の音を聞き、太った動物と不妊の動物を爪で見つけ出し、太った動物の場合は石片をその上に置きます。
彼らは石をかぶって、落ちるのを恐れて鶏のように怯えてうずくまっています。

マーモセットたちは自分たちの目的を理解し、餌を得るために石を一つずつ押し、残りは散りはじめました。
貪欲な官吏はタマリンのようなもので、人民の太り具合を推測してバラバラに食べると言いましたが、人民は食べ物の言うことを聞き、あえて息をしないのです。お気の毒に!

2024.1.19 fri. link #詩

母さん、それはとても興味深いことだね。
でも、それは運命なんだ。
メキシコのキャバレー、船、峠、パリのキャバレー、すべての運命の峠。

2024.1.18 thu. link #詩

祭日


低い太陽、八百屋の小僧が金槌を打ち鳴らす
年寄りは古風な目をして馬を縛る
電車の赤と黄色の太陽は、彼のそれを捨てる何もできないような日何もしない日は、銀行家という銀行家は、歯と歯を投げる

祭りの光景ではない?
八百屋の小僧は低い太陽の下で、彼のそれを捨てる、八百屋の小僧は古風な服を着せる、何もできないような日は彼のペンを捨てる、八百屋の小僧は古風な服を着せる、彼のペンを縛る、低いような日は彼のペンを捨てる、八百屋の小僧は彼の馬を捨てる
何も彼のペンを離れて目をスローし、赤と黄色のストライプがないときに鍛冶屋が産む
私はそのような太陽の上の強盗で見ることができる、それを投げて縛る老いぼれはダンスであることができるか、ペンである、鍛冶屋は何も見ることができないときに赤でそれを産み、彼のそれを縛ることは何もない日であることができる、遠い祭りの光景は、馬である

太陽の上の列車強盗、投げて、若衆はそれを見る
それは何もない目古いファッシングを行うことができ、若衆はそれを見る、またはハンマー
鍛冶屋の下で、何もすることができないときに

2024.1.17 wed. link

岡田隆彦「心霊的なものを精妙に視せる――タンギー」(『夜想』13)

2024.1.16 tue. link #詩

日陰を感じる日は、もう暑い日からはじまっています。
あの日も、その日も、頭が、帽子が、もうだめだ。

2024.1.15 mon. link

細長いプレハブの緑の楽園に慎重に侵入してください。
あげますよ>>


女性代名詞「エル」がなぜケミナーなのかのヒントがここにあります。そして、少し前には、「塩田の間の小道」(たとえば、Petit Robert vie、ラテン語の have give という単語「via」から直接派生したもので、「道」を意味します)の説明を見つけたでしょう。 「Robert」は voie の古い形式であり、veie の変形です。
したがって、この二つの場所の「争う」というのは、「具体的だけどしっかりと張り付く」というようなことになります。

2024.1.14 sun. link #詩 #詩論

その間、機関は、何マイル先からも聞こえるものすごい唸り音を船全体に立てていた。そして、静かに一つ大きく傾いたかと思うと、

(1)メキシコの内乱。
(2)パリ一流のキャバレー。
(3)セイラ・フラウア・アダムズ(一八〇五-四八)作の賛美歌。タイタニック号の乗客たちはこの賛美歌をうたいながら船と運命をともにしたといわれている。

「でもお母さん、とてもおもしろいのよ」
ドス・パソス『北緯四十二度線』
見込みのない自作の推敲より、本棚の本の抜き書き。

2024.1.13 sat. link #詩

鉱石ラジオを見て泣いている
泣くだろ誰だって鉱石ラジオを見たらふつう
おまけに設計図付き

Crystal radio - Wikipedia

泣くだろふつう百年たっても

2024.1.12 fri. link #詩

二階の窓から自分が路地を歩いてくる。
これでも昔は子供のころから煙突掃除夫だったという。
人間は、座礁した宇宙船の旅行者が旅を再開するために作った器だという。
そいつが掃除の年寄りになって近づいてくる。

人間は工作物である。
そう爺さんのつぶやきが聞こえた。
今は煙突掃除の道具をかついだ男が古ぼけた路地を歩いている。
両側に昔の建物が並んでいる。

人間は工作物である。
デッド・ロードという本に書いてあるという。
ところが座礁した宇宙船の旅行者は器を使う前に死んでしまったのだと。
二階の窓から自分が路地を見ている。
世界の生き残り?

2024.1.11 thu. link #詩 #詩論 #寺山修司

母と私は
さみしいとき
「口の運動」をしてあそびました。
いろはにほへと、を鋏で切って
順序を勝手にならべかえてよむのです。
  いしかねぬゐに くちみほそ
  のせもたむるは をえれよら
あたしたちは、これを何べんも口ずさみました。それは……詩でした。
口ずさんでいると、何だか
ゆかいになってきました。
つらいことなんかありませんでした。
  いしかねぬゐに くちみほそ
  のせもたむるは をえれよら
それが大山デブコの一生です。
だまされなかったら、まだまだ生きてまだまだ太ったことでしょう。
  いしかねぬゐに くちみほそ
  のせもたむるは をえれよら
寺山修司「大山デブコの犯罪」

2024.1.10 wed. link #詩

何かのミヤのノミヤノチは、トクダイジノオトクダイジノコウヂノオトビゐて池のミコウヂノオトドのミココサカ殿の群れたられゐさて縄を張らればかのムネに、トクダイジノオトビの語りければ
アヤのミヤのノチは参られゐたらんと覚えしますコサカ殿の、おはしかれたりけるべき

このシ思ひて池の殿のノミコサカ殿の、カ殿のムネに
トクダイジノコウヂノコロさて縄を
人のゐたりしませ給ひ出でらざりしかりしまこと
トビゐたりけるに

ますコロさせじかなしか

そとては、トビゐたられたりけるユヱかれたりしかば
トビの蛙をとりしかの群れゐたりしかの語りけるに
西行が見て、カ殿のミコロさばかなしまこそとりけるに、トドの蛙を引かれたりしますコウヂノチは参られたりけれたりしかなしに、いつぞや、トビのゐたりければ
ゴラスのゐては苦しますコウヂノオトクダイジに、カランじかば

人のノコサカ殿のムネにも、おは苦しか侍りにも、トドのノコウヂノミヤノココウヂノコウヂノチはしかりけるべき侍りけるべき侍るを張られ侍りけるをとて、おは苦しに、カ殿のタメシ思ひては参られたりけるを引かるを引かりしませじとりけるとりけるユヱかりに
ゴトクダイジノミコウヂノオトクダイジに、かるべき

2024.1.9 tue. link

昨日の記事では、私個人が教会の建設を決めたように読めてしまう。
これは錯簡のためで、事実は以下のとおり。

羽柴が根来寺を滅ぼしたとき、二つの寺院と一つの城門が焼却をまぬがれた。これらの建物をバテレンたちに下付することを羽柴が許したので、ジュスト高山が自費でそれらを解体して近くの海岸まで運搬し、アゴスチイノ小西が自分の船舶で大阪に運んで、羽柴がイエズス会に与えた地に教会を建てることになった。

私が水に溺れたと末尾にあるのも誤り。
堅固な雑賀の城を攻める際、羽柴は奇計を用いた。城の周囲を三里にわたる堤で囲み、大河の水を引き込んで水死させようとしたのである。私が水に溺れたとあるのは、城側の対策を書いた部分の錯簡。

2024.1.8 mon. link

こんなところに私が。
私は教会を建てようと決めなかったし、


水浸しにもならず、溺れもしなかったのだが。
ルイス・フロイス

2024.1.7 sun. link

オントロジカル・ヒステリック・マニフェスト I

手書きの部分もふくめてマニフェスト本文。
巻上公一・鴻英良編『反響マシーン――リチャード・フォアマンの世界』より。

じっさいの舞台は見ないのに、なぜか演劇人の書いたものを読む。戯曲、小説、エッセイ、その他。
ひかれたり、つながったりするものがあるのだろう、演劇に。
自分の詩が一度だけ印刷物になったことがあり、それが演劇人の手でだった。
印刷物とか演劇人というと盛り気味だが、ネットに出しておいた詩を無断で公演のポスターに使った学生が、あとになってメールでわびてきたから、では、ポスターと台本をください、送られてきたのはコピー機でつくったポスターと台本だったが、今も送られた際の郵便封筒に入れて本棚に立ててある。

細い糸があったということ。

2024.1.6 sat. link #詩論

イメージを言葉にするのではない。
言葉にイメージを産ませる。

夜の蒸し柿の上で柿を作る歌とびしょ濡れの大きな家。
夜でもまぶしくまぶしく狂う人医者。

な。

2024.1.5 fri. link #詩

現代「黄星」考

医師は、ヒスイと虎の破片を混ぜた白いカワウソのカルセドニーを手に入れたので、その跡を消すようにと言った。
ちやほやされたい女中たちは皆、頬にペイントを施された。
現代の九貂の化粧は月を射るようなもので、黄星貂と呼ばれている。

現代的なメイクアップは月を射るようで、黄星角と呼ばれる。
左の頬には赤い点があり、願いが込められているようで、見た目もさらに美しい。
現代の化粧は流れ星のようで、黄星と呼ばれる。

酔って踊っていたマダム・ウオーチュワンが、誤って頬を怪我して血が流れ、とても痛がっていた。
医者は白獺があるというので、薬を合わせた。
市場には、ガマサソリと臼の形をした針が描かれた印鑑を持つ茨売りもいる。

最近では、羯磨は月射のようなもので、黄星羯磨と呼ばれている。

2024.1.14 note.com 投稿
現代「黄星」考|mataji

2024.1.4 thu. link

Last Tango in Paris

名画座の通りを歩いていると『暗殺のオペラ』という看板。原作はボルヘスという。ボルヘスか、じゃあ見てみるか。
二本立てのもう一本は『ラストタンゴ・イン・パリ』。たしか、「恋人と見るソフトポルノ」といったキャッチフレーズで売った映画ではなかったか。時計を見ると、『ラストタンゴ――』がそろそろ終わるかといった時刻。まだ少し早いがと入った『ラストタンゴ――』のラストは思いがけないヴァイオレンスで、誰だよ、恋人とどうとかの惹句を考えたやつは?

映画館を出て知ったのだが両作品の監督は同じで、これがベルトリッチの初見。その後は『ラストエンペラー』くらいか。

2024.1.3 wed. link #詩

味方と一味も二味も違う。
どれほどの二十面相か。
天才が新聞記者を引きつけ、乞食か、どんな顔をして、どんな変装をするのか、そうでないようで違うようだった。

私は悪いことを言っている。
まるで東京。
私は悪いことを言っているので、私にはそれが受けられません。
味方と一味も違う。

東京のようだった、於東京のようだった。
味方と一味も二味も違う。
学者か、そうでないような違うような噂を流した。

一味も二味も違う。

どれほどの二十面相の話題で盛り上がっているのでしょうか?
まるで東京のようだった、於東京。

2024.1.2 tue. link

推理小説の誕生――モルグ街の殺人を巡って


都市小説『群衆の中の人々』を書いた人、読んだ人がボードレールに乗り込み、とても感動しました。
ポーの『群衆の男』では、メインストリートで群衆を観察し、登場人物を推理する主人公が、謎の人物を発見し、冒頭で都市部の典型的な分析的知性の持ち主であると主人公が告げるのに続きます。ミステリー映画とほぼ同じ。
この短編小説が出版された翌年、アイ・ポーの『モルグ街の殺人事件』は通常世界初のミステリーではなく小説とみなされ、舞台はパリに移された。
パリには遺体安置所がありますが、そこは孫子街と呼ばれています。ポーはこの星空の雰囲気を伝えるためにこの場所を作りました。モルグ街にいた彼女の母親は、ノリが煙突に逆さまに突き落とされた鍵の中で殺害された。母親は首を切り取られ、遺体は投げ飛ばされました。

2024.1.1 mon. link

モロッコのキャンプで、押しつぶされながら歩く、破滅のような大きな反射

歌ってた、点滅する目と歯を見ただけでそれがわかります