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「不気味の谷」 の右と左
![]() 画: this uncanny valley 前項、 前々項を引きずって、 抱き枕がらみのイントロになってしまうが、 まもなく人間はロボットとセックスを始めるだろう、 21世紀半ばには人間とロボットの結婚も合法化されるだろうと発言して話題になっている David Levy 氏は、 「不気味の谷」 に言及して、「我々はいまや不気味の谷を渡った」 と述べているという。 - Getting intimate with robots - Radio Netherlands Worldwide - Independent thinking, independent voice - English で、 前から思っていたことなので、 不気味の谷 (uncanny valley) についてちょっと。 「不気味の谷」 現象とは、 ロボット工学の森政弘博士が1970年に提唱した説で、 ヒューマノイドの形状や動作が人間に似てくるにつれて、 観察者のロボットに対する好感や親近感が増すが、ある程度まで人間に近づくと、 非人間的特徴の方が目立って、 嫌悪感に変わるというもの。 右のグラフで、 カーブが急降下している箇所が 「不気味の谷」 である。この谷を過ぎて、 ヒューマノイドの外観や動作が人間とと見分けがつかなくなると、 再び強い親近感が生まれると森理論は述べているのだが、 このグラフは谷の右と左で意味が違うのではないか。 というのは、 人間に最もよく似ているのは人間だが、 その酷似した人間どうしでさえ、 人種差別や身分差別があって、 恋愛や通婚を禁じた時代や社会がある。 血が汚れているとか、 接触するだけで穢れが伝播するとか、 外観からは確認しようもないことを事実のように見なして、 関係を忌避したり存在そのものを嫌悪したりする。 外観や動作がほとんど同じ人間どうしでさえこうなのだから、 ロボットの場合も外観や動作だけでは越えられない壁があるのではないか。 結論。 グラフ左側の上昇部分は、 技術や芸術性、 つまり主として製作者の工夫にかかっているが、 右側の上昇部分ではこうした工夫は意味をなさない。 駆動ファクターは、 もっぱら社会的、 心理的なものではないか。 -category 不気味の谷、 ヒューマノイド、 ロボット [07-10-16]
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