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2個の真空管で作られた最初の自律型ロボット Elmer と Elsie ―― および彼らの不運と再生
![]() 1949年、 イギリスの神経学者グレイ・ウォルター (Grey Walter) は、 たった2本の真空管を 「頭脳」 とする2台の三輪走行ロボットを作った。 これが世界で最初の (少なくとも最初期の) 人工知能を備えた自律型ロボットとされる Elmer と Elsie で、 生物の行動を意図的に模擬したものとしても、 またコラボレーションを行うロボットとしても初めてのものという。 Elmer は、 光源を求めて部屋を探査し、 光源に近づいたり、 そのまわりを回ったり、 また離れたりする。 鏡を見つけると、 Elmer はその前でダンスをする。 また 「妹」 の Elsie に出会ったときも、 彼女とダンスを踊る。 障害物にぶつかると押しのけようとし、 それが不可能ならば迂回する。 さらに Elmer は、 バッテリーが切れると自分で充電池のところへ行って充電し、 それがすむとまた光を求めて歩き出す。 人間の知能というものが、 数百億の脳細胞によってではなく、 むしろ細胞間の多様な結びつきによると考えた開発者のウォルターは、 モデル生物 Elmer の2つの脳細胞同士を複数のつなぎ方で結ぶことによって、 上のような行動を可能にした。 - Sabbatini, RME: An Imitation of Life: The First Robots - Elmer the Tortoise - NZZ Folio 06/00 - Thema: Roboter [Elmer、 Elsie のその後] グレイ・ウォルターは1948年のイースターから翌年のクリスマスにかけて Elmer と Elsie を作り、 ルイス・キャロルの 『不思議の国のアリス』 に名前だけ出てくるウミガメの先生から取って、 これらを tortoise (turtle) と総称した。 2体の tortoise 型ロボットは49年から50年にかけて公開されたが、 あまりうまく動かなかったようで、 ウォルターは技術者の手を借りて新たに6体を開発し、 うち3体は1951年の大英博覧会に出品され、 他の3体は50年代を通じて一般に公開された。 コンピュータと人工知能の発達によって、 複雑なロボットが作られるようになると tortoise のことは忘れられ、 歴史のかなたに沈んでしまったが、 1995年に至ってコンピュータサイエンスの Owen Holland 博士が行方をほぼ明らかにした。 それによると、
Owen Holland によると、 複雑な人工知能へのアプローチは80年代に行き詰まり、 研究者らは人間よりも昆虫をモデルにしたシンプルなロボットの研究を開始した。 Holland 自身もそのような流れの中にいた一人で、 1993年、 ウェスト・イングランド大学のロボット研究所の設立にかかわったが、 この研究所がウォルターのいた Burden Institute とわずか200メートルの場所にあったことから、 関係者をたどって tortoise の行方をたずねることになったという。 - ias-people: The Grey Walter Online Archive: Background information [おまけ] Elmer をレゴマインドストームで再現する試み。 - Michael Gasperi's Grey Walter Machina Speculatrix Page -category ロボット、 歴史、 レゴ [07-05-12]
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