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コミュニケーションの進化をロボットで検証する試み
![]() 一定のコミュニケーション能力を獲得したロボットの群は、 それ以上に共同作業の能力を発展させることはできない。 これを乗り越えるには、 恣意性や不完全性の導入が必要。 ―― ローザンヌ (スイス) の研究所が、 ロボットを使って社会的コミュニケーションの進化過程をモデル化する試みから、 そんな仮説を出している。 - Current Biology -- Floreano et al. 実験に使ったロボットコロニーは、 10体のロボットと1個の食物、 1個の毒物から成る。 上の写真のように、 食物と毒物は赤い光で自分の位置を示し、 ロボットは食物を見つけると青い光を放って仲間に知らせる。 リアルな実体を持ったコロニーはこれ一つだが、 実験ではこの単位コロニーを (バーチャルに) 100個作成し、 500世代にわたって生物進化の過程を模倣させた。 世代交代はランダムに組み合わせたロボット同士の 「有性生殖」 によって行われ、 変異の結果はバーチャルな遺伝子に記録される。 実験レポートによると、 ロボットたちの遺伝的同質性が高いほど、 コミュニケーションは急速に進化した。 言い換えれば、 同質性が高いと自然淘汰の圧力はグループレベルで働く。 逆に同質性が低いと淘汰の圧力は個体レベルで働き、 場合によっては、 グループとしてのコミュニケーション能力を退化させることがある。 一連の実験から得られた結果の中でも重要なことの一つは、 コミュニケーションシステムがあるレベルに達すると、 それ以上に効率的なシステムへの進化は抑制されるということ。 なぜなら、 いったんコミュニケーションの不安定化を通過しなければならないから。 このことから研究者らは、 コミュニケーションシステムおける恣意性や不完全性の有用性というアイデアを得たとしている。 関連記事: 同じローザンヌの研究所で、 サンショウウオ型のロボットを使って、 両棲類の発生過程をシミュレートする試みが行われている。 - 生物進化の謎に挑む山椒魚ロボット -category ロボット [07-03-17]
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