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今年は放火できません ―― スウェーデンの巨大ヤギ受難40年史




スウェーデンではクリスマスシーズンにヤギのワラ人形を飾る伝統がある。 中でも首都ストックホルムから150キロの町 Gävle の巨大なヤギが有名。 町の中心にある広場に大きなヤギの人形を飾る習慣は1966年にはじまり、 同年の12月1日、 長さ7メートル、 高さ13メートル、 重さ3トンのワラ人形が設置されたが、 大晦日に放火されて焼失した。 その後もこの町の巨大ヤギは、 例年のように放火されたり壊されたりの受難が続いてきたが、 今年2006年、 ついに耐火性の化学物質でコーティングされたヤギが登場した。 ナパーム弾を使われても焼けるおそれはないという。

上の写真は、 炎上中のヤギ人形と消火作業の光景 (2005年)。 40年にわたる受難の歴史が、 催しの公式サイトにまとめられている。

1967年 ―― ヤギ人形は無事だった。
1968年 ―― 無事。
1969年 ―― 大晦日の夜に燃やされる。
1970年 ―― 最初のヤギは設置後6時間で燃やされ、 泥酔した若者2人が逮捕された。 篤志家の寄付でヤギは再建されたが、 この2匹目はアシでつくられた。
1971年 ―― 放火が続いたため地元商人たちはヤギの設置から手を引いた。 Vasaskolan アッパー・セカンダリー・スクール (日本の高校に相当か) の科学部が引き継いだが、 彼らの小さなヤギもばらばらに壊された。
1972年 ―― ヤギは破壊された。
1973年 ―― 不明。
1974年 ―― 焼失。
1975年 ―― 不明
1976年 ―― 車がヤギに突っ込んだ。
1977年 ―― 不明。
1979年 ―― ばらばらに壊された。
1980年 ―― クリスマスイブに焼失。
1981年 ―― 無事。
1982年 ―― クリスマスシーズンの始まりとされる12月13日、 セントルシア (サンタルチア) の日に焼失。
1983年 ―― 足が折られた。
1984年 ―― セントルシアの夜に焼失。
1985年 ―― 12.5メートルのヤギがギネスブックの世界記録となったが、 1月に焼失。
1986年 ―― 地元商業者がヤギの設置に復帰し、 この年から Vasaskolan スクールのものとあわせて2本立てとなった。 大きいほうのヤギはクリスマスイブの前夜に焼失。
1987年 ―― 防火処置をほどこしたが、 クリスマスの前週に焼失。
1988年 ―― 無事。 ヤギが生き残れるかどうかがイギリスの賭博リストに載った (賭けの対象になったらしい)。
1989年 ―― 設置前に焼失。 募金で再建されたが、 翌年1月に焼失。 さらに3月、 映画 「Black Jack」 の公開にあわせて再建。
1990年 ―― 無事。 多数のボランティアが護衛にあたった。
1991年 ―― クリスマスイブの朝に焼失。 その後再建されて、 あるキャンペーンのためにストックホルムに送られた。
1992年 ―― 8日後に焼失。 同じ日の夜に Vasaskolan スクールのヤギも焼失し、 再建後またも焼失。 犯人が逮捕された。
1993年 ―― 無事。 Vasaskolan のヤギが高さ16メートルでギネスレコードに。
1994年 ―― 無事。
1995年 ―― クリスマスの朝に焼失したが、 町の550周年にあたることもあって、 再建された。
1996年 ―― 無事。 はじめてウェブカメラによる監視が行われた。
1997年 ―― 花火で小さな損傷。
1998年 ―― 吹雪の中、 12月11日に焼失。 再建された。
1999年 ―― 設置後数時間で焼失。 セントルシアの日に再建された。
2000年 ―― 元旦のの数日前に焼失。
2001年 ―― 12月23日に焼失。 犯人のアメリカ人が逮捕された。
2002年 ―― 無事。
2003年 ―― セントルシアの前夜に焼失、 1週間ほど後に再建された。
2004年 ―― 12月21日に焼失。 再建されず。
2005年 ―― 12月3日に焼失するも、 8日に再建。

- Arsonists won’t get their goat | Metro.co.uk
- The biggest Christmas Goat in the world

-category クリスマス歴史
[06-12-05]
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